昨日は東北各地で火事が頻発、まだ鎮火していないところもあり、憂慮する事態になっています。皆さんのお近くでは大丈夫でしたでしょうか?
東北の春の祭りは「火防祭」が多いですよね。春先に大火に見舞われることの多かった地域性がうかがえます。
今年は地区のお役目が四つも回ってきたと以前書きましたが、消防協力隊のお勤めもその一つです。しかも地区の隊長です。のんびりしていて頼りになりそうもない隊長ですが。。(汗)
いずれにしても一人一人の「火防」の心がけが大事と感じるこの頃です。考えてみるとこんなところでも私たちは地域という共同体に協力的にちゃんと所属しているといえるんですよね~。お役立ち感あります。(^0^)
さて今日はちょっとライフスタイルについて書きますね。
前回基礎講座の一回目でライフスタイルについて簡単にご説明しました。5月は対人関係論を取り上げるので、どういう説明をしたらいいかなとつらつら考えていたのですけど、それに絡んで「あなたの顔はいくつある?」ということについて書いていきます。
我が家では舅が体調を崩して入退院を繰り返すようになってこの5年ほど前からというもの、姑は主人1人を頼りにして、あれもこれもとお願いしてくるようになりました。
でも自分たちと同居している主人の弟(次男)にはほとんど頼みません。主人が長男だからという理由だけではなさそうです。
「なんで俺ばっかり?!」と時々ムッとしている主人ですが、アドラー心理学で考えると割と説明しやすいんです。
実は私たちはたくさんの顔を持っているんです。(笑)
それは子供時代に自分の周りにいた重要人物を相手に作られています。
で必要に応じてその顔を使い分けています。
これは明らかに皆さんにも観察可能なことで、職場での人間関係を考えてみると良くわかります。上司が人によって対応を変えているのはみなさんもお分かりでしょう。
Aさんには優しいがBさんには厳しいなんてことはよくあります。で多分上司には上司の言い分があるだろうと思います。
理由を聞いたらきっと「Aさんは~で、Bさんは~だから」と。
同僚同士でもAさんはBさんに対しては~で、Cさんには~する。と言ったようにです。
家庭でいえば、子どもに対して「長男」には勉強しろと言うが、「次男」にはあまり言わないとかですね。
だからよくよく自分の周りを観察するとそのことがよくわかります。
そしてその子供のころに作ったであろう顔と方法を自分だけの「人間関係取扱い辞書」を作ってそこに記載してある。
必要があればその辞書に添って対応する。
姑の場合もこれと同じように別の顔と対応方法をもって主人と次男とに使い分けているという事になります。
その顔を作る際に「重要人物」が誰であってその顔が作られたのかは、姑の場合には想像に難くないので、ちょっと妄想してみると、姑は5人兄弟の一番上ですから、兄弟の世話をしたり兄弟をまとめてきた人。
「自分より年少の人たちに対しての顔」をこの辺で作ってきたんだろうと思います。その方法を自分の「人間関係取扱い辞書」に記載してあって使っているはずです。
ところがその方法が上手くいく人といかない人が出てくる。
長男である主人にはうまくいくが、次男にはうまくいかない。
だから頼む人と頼まない人という別の顔を使う。。
「次男は気ままで苦手だ。。。」と以前姑がこぼしていたことがありますので、これは当たらずと言えども遠からずかなと思います。
こう考えると私たちがひとそれぞれ苦手だと感じる人も説明しやすくなります。
私たちは苦手な人が誰でもおりますよね。
その自分が苦手だと感じる人っていうのは、自分の辞書に書いてある方法がどうにもうまく通用しない人と考えればいいかもしれないです。
この辞書は子供のころに作られたものですから作った当初は有効であったかもしれませんが、大人になった今となってはどうにも不具合を感じることも多々あるはずです。
だからほかの人の辞書を借りて対応を考える必要だったり、修正して書き換えたりすることに意味がある。
アドラー心理学がグループでの話し合いを中心にし、大事にしている所以もこの辺にあるんだろうと思います。
誰かの対人関係の問題をみんなで知恵を出し合い協力し合って解決へ導く。
辞書の持ちよりで他の人の方法をちょっと試してみる、うまくいくなら自分の辞書を書き換えていく。
会場に足を運ぶ最大のメリットはその辺にあると言えると思います。良い気候になってきましたので、そういう機会をぜひ活用していただきたいものだと考えています。
今回もお読みいただきありがとうございました。